FLLってすごいね
情報処理学会の、学会誌である『情報処理 2007年5月号』を読みました。
その中で、山下博之さんの書かれていた「小中学生を対象としたロボット競技と総合理化教育」がとても興味深かったです。
内容としては、ロボット競技会の実践状況から始まり、自身がコーチとして関わっている、FIRST LEGO League(FLL)の紹介と、FLLを通じての理化教育の展望が述べられています。
FLLは、レゴマインドストームを利用した、小中学生向けの総合化学プログラムで、9〜12歳が対象で、日本でも、1998年から実施されているようです。
競技内容をみてると、その内容のレベルの高さに驚かされます。
所定のものを、押したり、引いたり、移動したり、回収したりといった、9つのミッションを5つのプログラムで遂行し(つまり、この差を吸収する、プログラムとアタッチメントを開発する)その点数を競い合うことになります。
山下博之さんによれば、競技会を通して得られる技術的知見として、
部品、あるいは部品間インターフェースの規格化
規模と信頼性の関係
誤差の影響
電源電圧の変動
プログラムの管理
ロボット改修の管理
が、学べるとしています。
ちょっと、求めるレベルが高すぎるのか、私が子供の大会だからと侮っていたのかわかりませんが、かなり衝撃的です。
わたしゃ、小中学生だったころはおろか、高校、大学まで、プログラムなんてまともに触れる事もなく、ひたすらゲーセンに通ってましたよ・・・
FLLには、6〜9歳を対象にしたジュニア大会もあるようですが、そんな小さな頃から、こういった競技会に参加して、世界の広さを知る機会があるってのは、素晴らしい事だと思います。
レゴマインドストームも、その存在は前から知っていましたが、まさかここまで凄いモノだったとは・・・
スゲー遊んでみたいっ
FLLの活動や、マインドストームの提供する遊び場って、子供達にとっても凄くエキサイティングなものだし、背景にある思想も素晴らしいと思うのですが、実際にこれらに触れる機会がある子供達は、とても少ないんじゃないかと思います。
だって、普通のサラリーマンは、マインドストームの存在も、FLLの存在も知らないでしょう・・・
マインドストームの存在を知っていたとしても、それを使って、ちゃんと遊ぶのとか、子供にあそびかたを教えるのって、物凄く大変なことだと思います。
テレビゲームと違って、あそびかたを考えるのも自分だし、モチベーションを保つのも自分だし・・・
(テレビゲームに否定的な訳ではないですよ。マインドストームなんかは、よくもわるくも投げっばなしって言いたいだけです)
なんとなく、オモチャって子供に買い与えて、遊ばせるモノじゃなくって、子供と一緒に遊びながら、親子で成長していくものなんだなぁ・・・なんてことを感じました。
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