プログラム用フォント『Ricty』をインストールしてみた

Ricty というフリーのフォントが使いやすいと耳にして、是非使ってみたいと考えたわけです.
惹かれた特徴をあげておくと

・ 半角/全角が 1:2 の比率になっている.
・ 全角スペースが視覚的に分かるようになっている.

といった感じ.
軽く使ってみた感じでは、かなり好印象.
フォントの配布形式が変わったらしくて、フォント自身の配布は中止し、生成スクリプトの配布のみに切り替えたようです.
「DLできね〜けどどうなってんの?」って作者さまに連絡させていただいた手前、軽くインストール方法なんかをまとめておこうと考えた次第です.

遊佐さま、お忙しい中素早いご対応ありがとうございました.

私の環境

まずは、私の環境を書いておく.

・ Max OS X 10.6.7(Intel)
emacs 22.3.1

インストール時のポイント

基本的に公式のインストール手順を辿ればよい.


ポイント
・ 以前まではフォントの配布を行っていたが、スクリプトベースの配布となった
・ 要は自分で必要なフォントを落としてきて、ricty_generatorを通せばフォントを作ることが出来る
・ 生成前に、FontForge のインストールが必要.
Ricty の生成の為に必要なファイルは、Inconsolata.otf/Migu-1M-bold.ttf/Migu-1M-regular.ttf

FontForge のインストール

一次配布元
http://fontforge.sourceforge.net/ja/

トップページからは上手くたどれなかったので、sourceforge の中をうろうろしてさがした.

http://fontforge.sourceforge.net/ja/

結局、上のリンクから FontForge_intelmacX.4_x86-py23-20090914.pkg.zip を入手.
DLするとインストールが始まるので、全てデフォルトでインストール.

Inconsolata の入手

一次配布元
http://levien.com/type/myfonts/inconsolata.html

上のサイトから、[OpenType file] のリンクをクリックして、Inconsolata.otf をダウンロード.

Migu 1M の入手

一次配布元
http://mix-mplus-ipa.sourceforge.jp/

上のサイトから、[Download] - [Migu-1C-20110514.zip(約4MB) のダウンロード] とたどった.
zipファイルを解凍すると、必要としているMigu-1M-bold.ttf/Migu-1M-regular.ttf が手に入る.

Ricty生成スクリプトの入手

一次配布元
http://save.sys.t.u-tokyo.ac.jp/~yusa/fonts/ricty.html

Ricty の公式ページから入手出来る.
私が入手したのは、version 3.0.0

Ricty(フォント)の生成

Inconsolata.otf/Migu-1M-bold.ttf/Migu-1M-regular.ttf の三つのファイルを、落としてきた
ricty_generator.sh と同じフォルダに放り込んで、shell から次の様に実行.

> ./ricty_generator.sh ./Inconsolata.otf ./Migu-1M-regular.ttf ./Migu-1M-bold.ttf

2〜3分程度で、Ricty-Bold.ttf/Ricty-Regular.ttf ができあがる.

mac へのインストール

~/Library/Fonts/ に Ricty-Bold.ttf/Ricty-Regular.ttf をコピー.

mac os X では、ユーザ毎にフォントをインストールする場所が異なるらしい.

emacs での利用

.emacs.el に次の設定を追加

(set-face-attribute 'default nil
                   :family "Ricty"
                   :height 160)

おまけ(Evernoteからの利用)

せっかくなので、Evernote のフォントもあわせてしまおうと考えたんですが、リストに出てこなくて困りました.
結局、[Evernote] - [環境設定] - [全般] から利用するフォントの選択が行えました.