『アート・オブ・プロジェクトマネジメント』

ふらりと寄った書店で手にとってそのまま購入してみました.
ぱらぱらとめくってみると、現在抱えている問題点について良くまとめてある印象を受けたわけです.

読みやすい文章で、すらすら読めたかな.

意図して(だと思うけど)テクニカルな部分はあまり書かれていなく、どちらかといえば
リーダー論とか「プロジェクトマネージャーとはかくあるべし」みたいな事が中心に書かれいました.

書かれていることは、ごく当たり前のことばかりなんだけど、そのごく当たり前のことってのが
とても大事で、プロジェクトを進めていくのには一歩一歩着実に進めていくしか無いんだろうな...
なんてことを考えさせられました.

特に心に残ったというか、目から鱗だったのが 11章にかかれていた「11.3 責任を取る」という
パートが心に残った.

何度かプロジェクトのリーダーをやってみたりプロジェクトの予実を管理しながら、当時の上司に
「責任は取れるんですか?」とか「あなたの責任でプロジェクトを完遂させてください」だとか
いわれて、「その責任ってのはいったいなんだよ?」ってことを感じていたわけです.

プロジェクトがこけた時に、「プロジェクトの予算を保証することなのか?(当然、個人でまかなえる
金額でもないし、行使できる権限や待遇から考えたらtoo mach だし...)」なんてことを悶々と
していたことがあったわけです.

これをこの本には、

「何かに対して責任を取ったからといって、その何かがあなたの失敗となるわけではありません。
それは単に、結果と向き合った上で、状況の解決に対する説明責任を負うということしか
意味していないのです」(p.264)

と、明確な方向が示されていて、なんというか、こう、すっと腑に落ちる感覚があったわけです.

当時に、この本とであえていれば、、、もしくは、『責任』という言葉をこういった形で解釈
できていれば、もっと視野は広がったんだろうな...

なんてことを考えました.

ひょんなことから、プロジェクトマネージャーになってしまった人とか、プロマネってどんな
仕事なんだろうとか考えてる人は、最初に読んでおいて損が無い本だと思う.

おそらく、この本だけだと足りなくて、現在の私はワインバーグなんかを読みあさっている訳
だけど、最初の足がかりとしてはこの本で間違いないんだろうな...ってことを感じた.

是非っ

アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 (THEORY/IN/PRACTICE)

アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 (THEORY/IN/PRACTICE)