ビル・ゲイツの面接試験

巡回させていただいている方々のblogで何回か紹介されていたので、読んでみました

マイクロソフトの面接試験ってだけでも興味深いのに、副題の「富士山をどうやって動かしますか?」って副題に惹かれました。

読んでみた感想はというと、期待が大きすぎたのか、想像していたものよりは面白くありませんでした。

本の構成としては、二部構成のようなつくりになっていて、前半部分では企業の面接試験のあり方から、クイズ形式の面接試験の利点や欠点などが書かれています。
回答編となずけられた後半では、前半に出てきた奇妙な面接試験の問題を、詳しい解説付きで説明しています。

クイズ部分に惹かれてこの本を読むんだったら、DSで『レイトン教授』をプレイしていたほうが面白いと思います。

ただ、物事の本質を見抜く考え方だとか、状況を整理しながら問題を解いていく過程が書かれているのは、面白いと思います。

最近(...でもないけど)、入社希望のプログラマの方と面接をすることがあるのですが、正直何を効いて良いのかわからなくて困ります。

私個人としては、現在持っているスキルの有る無しにかかわらず、「とにかくプログラムが好き」って点に重点を置いて面接をしているつもりです。

...ま、ほとんどそんな人は来てくれないんですけどね

「最近読んだ技術書の中で面白かったものを教えてください」だとか「最近興味を持って、実装してみたいと思っている技術は何ですか?」だとかを聞くんですけど、なんとなくそれっぽい回答を口にしてくれるものの、ちょっと突っ込むとなんだかなぁと...

「興味はありますが、全然勉強していません」じゃ、意味が無いと思うんですよね
面接試験に望むってことを軽く考えすぎている人が多いように思うわけです。

こういった視点からこの本を読むと、本文に書かれている

この問題に対する答を見るだけで採用する気になるかどうか

この問題に答えられないという理由だけで相手を不採用にしても惜しくないかどうか

面接バズルは、下手な採用を防ぐためのフィルターである

といった言葉は、なるほどなぁと思いました。


ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?

ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?