SIG-GT11 『CG Magic:レンダリング』に見るレンダリングの最新事情


IGDA主催のSIG-GT11"『CG Magic:レンダリング』に見るレンダリングの最新事情"に参加してきました。

あの、CG Worldでの連載や、『CG Magic:レンダリング』で有名な倉地紀子さんの講演が生で聞けるってことで、とても楽しみにしておりました。


なんでも、IGDAの告知開始から3日間ですべての席(100名定員)が埋まったんだとか


それだけ、注目度が高い研究会だったんですね


さて、肝心の内容ですが、「レンダリング技術最前線 Physically-based VS. Image-based」として、講演が行われました。

『CG Magic:レンダリング』やCG Worldでの倉地さんの連載を読んでいると、かなり敷居が高いイメージがあると思うんですが、講演事態は、技術話がメインではなく、「なぜその技術が必要とされたのか」とか「どういった着眼点から、技術的が発想されていったのか」といったことを中心に話が進められました。

特に、それぞれの技術考案者の生い立ちや、当時の状況を交えながら理論と実装が行われていった様子の話というのは、技術者ではなくジャーナリストならではの視点が感じられて、とても面白かったです。


倉地さんが講演の最初で、「日本の技術者は、とても器用だから発表された論文を昇華して、既存技術として取り入れるのはうまいけれども、新しく創造性のある技術開発は、あまり得意ではない様に感じる。日本からももっと創造性のある技術を生み出してほしい、そんな願いを込めて『CG Magic』を執筆することにした」といった様なことを述べられたのがとても印象的でした。


CG Magic:レンダリング

CG Magic:レンダリング