はじめての課長の教科書
某有名blogで、絶賛されていた『はじめての課長の教科書』を読んでみた
なんとなく「...課長になんてなるつもりはないんだけれども...」こんな書き出しで、書評を書いている人が多そうなイメージがあるんだけど...
私もそんな一人、課長になりたいかって言われれば、多分なりたくないんだと思う
だって、責任ばかりが大きくてめんどくさそうじゃん
じゃ、なんでこの本を読もうと思ったかというと、課長ってどんな人なのかがよくわからなかったからなんですよね
数年前までは、うちの会社にも課長がいたんだけれども、社内のばたばたがあって今は数人の課長が残るばかり
中間管理職から辞めていく会社ってのは、だめな会社って言われるけど、じゃその中間管理職ってのはどんな仕事をする人たちなのよ...と、そんな疑問がまずあったわけだ
こういう本が売れてたり、求められてたりするってことは、社内に『尊敬できる課長』なり『課長の手本』みたいな人がいなくなっているんだろうなぁと思うわけだ
漠然とした『良い課長』のイメージはあれども、こうやって整理された形で課長を定義してくれている本は非常にありがたい
結局のところ、課長の仕事ってのは、
- 部下の管理をする
- 予算の管理をする
- 経営陣とスタッフの調停役となる
ってのが、お仕事なんだよね
この本は、その手順を示してくれるものじゃないけど、鮮明なイメージを与えてくれる本だったとおもう
痛快だったのが、「部下の退職は、上司の責任」と言い切っているところ、(退職を)知らなかったは、通用しないってのは、私の中の課長像にはマッチしていると思った
この本を読みながら、考えるのはやはりいままでつきあってきた課長(達)のことなんだよね
最初の会社の課長は、まぁ及第点っぽいけど、スタッフとは距離が空きすぎていたなぁ...
一番付き合いが長い課長(今は部長になっちゃったけど)は、スタッフとの距離感はまぁまぁだったけど、調停役としては機能していなかったなぁ...
...じゃ、自分が課長になったとしたら、どの辺りはできそうで、どの辺りには注意が必要なのかなぁ...
そんなことを、いろいろと考えられただけでも、十分に価値がある本だと思う
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