『Rules of Play: Game Design Fundamentals』の翻訳本が出たらしい

ルールズ・オブ・プレイ(上) ゲームデザインの基礎

ルールズ・オブ・プレイ(上) ゲームデザインの基礎

…いや、原著を読んだわけじゃないんだけど…
ちと興味を持っていたので反応してしまった

ルールズ・オブ・プレイ――ゲームデザインの基礎(上)』として、ソフトバンククリエイティブ社から
発行されているらしい.

アイディアの出し方だとか蓄え方とかに関する本はそれなりに出ているんだろうけど、ゲームデザインに着目した技術書ってのは意外に少ない.
これは「面白い」という感覚の部分を技術論として整理するのが難しいってことなんだろうな.
変な話、「そんな簡単に割り切れるもんじゃねぇっ」ていう企画屋のプライドなんかもあるだろうし.

そんなわけで、ゲームデザイナの参考書籍ってのは、情報収集論とかプレゼン論、あとはインタビューとか精神論に偏った企画塾みたいな本になんかに絞られちゃうんだろうな.

動向としては、海外の方が「暗黙知」を明文化して「形式知」に変えていくことに積極的だと思う.
ルールの成り立ちって点に絞って、ゲームデザイナの「形式知」を増やそうって試みはとても好感が持てる.

暗黙知」を「形式知」することの弊害は色々と言われているけれども、本当に重要な事を考えるために形式化できるところは形式化しようってのは良いことだと思うのさ.

もやもやっとしている部分をどのような切り口でまとめるのかを確認するだけでも、本書の価値はあると思うのだよ.

そんなわけで、タイトルと目次だけで買って良い本.

Rules of Play: Game Design Fundamentals (The MIT Press)

Rules of Play: Game Design Fundamentals (The MIT Press)

...しかし、翻訳本は高いなぁ...
絶対的な情報量も違うし、翻訳を待たずに本をざくざく読めるようにならないと効率が悪いぞ...